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東京田舎暮らし 

めんどくさいがなくなる本 鶴田豊和 要約

「めんどくさい」という感情は喜怒哀楽、妬みに続く、人間が持ち合わせている第六の感情である。


行動がめんどくさい、人間関係がめんどくさい、なにもかもめんどくさい。

行動力を上げるのに やる気 は必要ない。

意志の力ややる気、モチベーションが必要というのは行動力とはほとんど関係ない。

やる気やモチベーションを上げるというのは、あまりやりたくないことをやらないといけないという意味が裏に隠されている。

やる気やモチベーションという燃料は極めて短期的なものである。

行動するのがめんどくさい を増幅させる1つの危険行為が無理やりテンションを上げること。短期的には行動出来るが、持続性はない。

何の制限もなくすべてが実現可能だとしたら、あなたは何をしていたいか?何を持っていたい?どんな人になっていたい?そして、それが、実現可能だということを確信すること。

では、どうすれば望む結果の実現を確信出来るようになるか?それは望む結果の実現を妨げるものを理解すること。

妨げる要因は様々あるが、最大の妨げが「めんどくさい」である。
 
行動するのがめんどくさいをなくすには、

やらなきゃと思わなくなればよい。

やらなきゃと思う→いろいろ考えてしまう→めんどくさいと感じる。

行動力が低くなる原因の多くは、事前に考えすぎてしまっている。

我々はは放っておくと一日中考え続けて脳を疲れさせてしまう。

意識的に脳を空っぽにして休ませることをしないと、夢や目標を実現するエネルギーが失われ、毎日をなんとか過ごすだけの日々になってしまう。

めんどくさいと思ったときに、自分が好きなものと関連づけたり、どうやったら楽しめるかと考えたら、自然と工夫すべきものは見つかる。


自分にとっての幸せが明確になれば、明確な幸せが手に入る。

 

明確にすればするほど、手に入ったかどうか判断することができる。

生活水準を上げ、ある程度の豊かさを経験すると、その豊かさを手放すことが恐ろしくなる。

豊かになればなるほど、幸せのハードルが上がり、不幸せのハードルが下がる。(不幸せになりやすい。今の日本のように)

物質的には満たされているが、幸せのハードルが上がってしまっている。

では、どうしたらそれが解消できるのか?

それは心の平安というポジティブな静的感情を日常的に感じることを土台にしながら、それ以外にも、あらゆる幸せを味わうこと。今目の前にある幸せを味わうこと。(幸せに気づくこと)

幸せをかみしめるとは、今やっていることに集中するということ。それをすると幸福度は確実に上がる。

今やっていることに集中出来ない時は、頭の中で何かを考えている。人は今この瞬間について考えることは出来ない。この瞬間は感じることしか出来ない。

幸せには、いくつかの種類がある。

1つ目は、「ポジティブな動的感情」

たとえば、楽しい、うれしい、おいしい、ワクワク、興奮などの感情

2つ目は、「フロー状態」

フローとは、簡単に言うと、何かに没頭している、夢中になっている状態のこと。

さいころ、外で遊んでいたら、あっという間に時間が経って、いつの間にか夜に
なっていたという経験等。そうした夢中になっている状態のことを「フロー」と呼
ぶ。

仕事においても、あっという間に1日が終わってしまったと感じるときが、フロー状態であった可能性が高い。フロー状態の最中は無心になっているが、あとで達成感や充実感を感じる。


3つ目は、「自分の行なっていることに、意味や意義を感じている」

言い換えると、「自分は、人生の目的に沿った生き方をしている」という感覚のこと。

4つ目は、「ポジティブな静的感情」です。ポジティブな静的感情」とは、心の平安や穏やかさを指す。

自然の中で自然と一体化しているときや、海を見ながら過ごす。瞑想をして、無心になっているとき。

マーシー・シャイモフは、このポジティブな静的感情を「理由なき幸せ (Happy for
No Reason)」と呼んで、最高の幸せであると説いている。

 

感想

「めんどくさい」の仕組みを解説する本だが、途中から幸せとは何か?の方に話が移行。

なんでやねん、と思いながらも、とても良い内容だった。

自分にとっての幸せの定義を明確にすれば、何が幸せで何が幸せではないのか、それを判断することが出来るようになる。これはしっかり刻みたい。

目の前にすでにある幸せを感じ取り、幸せを感じるハードルを下げることが、常に幸せに生きる答えなのかもしれない。